■35ミリ判日誌 | ◇追憶の山行日誌 ...北岳 |
長年の憧れと不安一杯で登った3000メートル峰 |
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南アルプス | 3192m | |||
初登頂 1986.7.25 | ||||
これは2度目の北岳 |
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3000メートル級の日本アルプスはまだ3回目のころ、胸一杯に期待感を膨らませての山行だった。 20余年を振り返り、当時記念写真として35ミリで適当にスナップ撮りしていたものを引っ張り出してみました。 |
前日はガスの中を肩の小屋に辿り着いた。 翌日はガスも晴れて快適な山行となった。 |
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二股の分岐で一憩 | ||
二股分岐に到着 登り、登り、そして未だ登り.................... 登山口から3時間かけて雪渓の残る大樺沢を黙々と登ると 二股の分岐が良い休憩場となっている。 新品のカメラEOS650を買い込んでワクワク気分の撮影山行... だが、草スベリ付近で撮ろうとした時、突然シャッターが切れない! 完全に電気系統の故障!。 そんな苦い想い出が残る山でもある。 |
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大樺沢は長くて暑い | ||
乗越しまで来ればもうひと息 | 登山者をじっと見つめる | もう一息で肩の小屋だ |
1986年7月26日 北岳山頂からガスの晴れ行く間ノ岳方面を見る。 |
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朝日の神々しい輝きがまもなく.. | 遠く富士山背後に満足の一時 | 映像がかなり悪く.... |
自分の足で3000メートルまで来た喜び、天気に恵まれ気分は最高! | ||
6〜7時間の工程を9時間かけてやっと肩ノ小屋に辿り着いた。 高山植物の宝庫とも称される北岳は何回でも登りたい山です。 |
八本歯のコルから下山 | |
北岳より農鳥岳方面 | 1986年7月26日 | |
晴々とした気分でお花を見ながら下山は楽しい。 | ||
コイワカガミ |
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? | シナノキンバイ | ベンケイソウ |
クルマユリ | ハクサンフウロ | |
ランクル60君 はとても チカラ持ち! | ||
この時からカメラ狂いが始まっていた。 買い込んだばかりのEOS650を手に.。 |
■踏み跡 | 追憶 語録 |
Sanryo - Izanai
南アルプス 北 岳 3192メートル
1986.7.25
南アルプスはアプローチガ大変だ。 この北岳は広河原が直接の登山口となるため、甲府まで回りこむ事になる。 金曜日の夜発となると登山口に着くのが深夜2時になってしまう。 これが睡眠不足となりと登高途中のバテに繋がってくる。最初に登ったときはやはり強力なスケットであるランドクルザーを飛ばして行った。 仮眠のため広河原にテントを張るが神経の高ぶりでほとんど眠れなかった。 登山路は樹林帯を過ぎると川原沿いになり、早い時期は下部のほうから雪渓があり暑い中でも涼しさを感じる。 ただ、長い。雪渓は延々と続き、たいていの登山者が腰を降ろすのは二股の分岐。 我々はここから草すべりのルートを選んだ。 二股からひと登りでお花畑が展開。 花好きの友人は喜んで写真撮りを始める。 肩ノ小屋についたのは夕暮れ間近い頃となった。 食事は南アルプス定番のカレーだった。 疲れた身体を横たえるが高度が高いせいもあって脈拍が速くなり眠りに着けない。 おまけに夜も遅い時間に到着したクライマーが寝床のそばでジャラジャラ金属音をならしている。 全く迷惑極まり無い連中だ。 一夜明けるとそこはやはり3000メートルの世界。 空気感が違う。 抜けるような景色、富士山が両翼を伸ばしゆったりとしている。 未踏の峰々、延々と続く山稜。 初対面の山々が次々と目に飛び込んで来て感極まるひと時となる。 この日本第二の高峰北岳に立てたこと事態、自分にとっては偉大な事、偉大な記録の一歩でもあった。 |